マアジってどんな魚?特徴や釣り方から簡単レシピもご紹介します!

日本の海をはじめ世界中に分布しているアジ。全国的にたくさんの種類が存在しますが、その数はなんと150種類。中でも日本ではマアジがもっともなじみがあり食卓はもちろん、多くの釣り人が狙うほど人気のある魚です。

しかし「マアジってどんな魚なの?」「釣り方がわからない……」という方もいるかと思いますので、今回はマアジの特徴や釣るために必要な道具や仕掛け、おいしいマアジ料理の簡単レシピについて解説します!

目次

マアジってどんな魚?生態や特徴

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分類:スズキ目アジ科

マアジは広大な海を泳ぎ回って生活している回遊魚です。一般的な身体の大きさは20~30cmほどで、大きいと50cmくらいに成長するものもいます。マアジの身体がきれいな流線形をしているのは常に泳ぐことへ特化しているためです。

マアジは稚魚の場合、豆アジ・アジコ・ジンタなどの別名で呼ばれています。一部では小さい銀色の姿からジンタン(仁丹)と呼ばれることもあるそうです。

歴史をさかのぼるとマアジは縄文時代の頃から食べられており、マアジの骨が出土したこともあるほど古くから日本人にとって親しみがある魚といえます。また、熱帯地域の国でも日常的に食べられる魚なので、アジアを中心に生活を担っている魚なのかもしれません。

マアジは年中通して釣れますが、食べて楽しむならば旬を知っておいて損はありません。主な旬は春~夏で4月~9月までが時期とされており、特に6~7月は形はさほど大きくないものの食味が最もよいといわれています。

マアジの一般的なサイズの30cm前後になるためにはおよそ3年ほどかかり、孵化直後はなんとわずか0.2cm。約10cmの豆アジと呼ばれる状態になるまでにもおよそ半年かかるため、大きくなるまでにはそれなりの歳月が必要です。

マアジの名前の由来とは?

そもそものアジの名前は、食べておいしく味がよいことから由来しているのが有力とされていますが、一部では参ってしまうくらいおいしすぎて鯵という漢字になった、という説もあります。また、魚+喿でアジと読むところを字の写し間違いで鯵となった説も存在します。

アジ科に属するマアジは漢字で表すと「真鯵」で、真には「一般的な、代表的な」という意味合いがあります。鯵は旧暦で3月(新暦では5月)が旬とされていたため、魚+参で鯵となったといわれています。

日本各地のブランドマアジ

日本国内では特に脂ののったマアジはブランド化され、全国に流通しています。主に西寄りの地域で獲れたアジのブランドが多く、有名なところでは大分県の「関アジ」があります。丁寧に1本釣りで釣り上げられたもので、ときには1尾3000円で取引されることもあるそうです。

他にも長崎県の「ごんアジ」、宮崎県の「北浦灘アジ」、島根県の「どんちっちアジ」などさまざまなブランドがあります。

関東でも東京湾内で獲れた金色の身体のアジを「黄金アジ」と呼び、脂のりのよさから関アジにも劣らず人気を博しています。

マアジの生息地は?日本では釣れる?

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マアジは太平洋や大西洋など全世界で広く分布していますが、日本各地の海でもたくさん生息しています。マアジは主に「沿岸の岩礁近くで居着くマアジ」と「沖合いで群れになって回遊するマアジ」の2種類に分けられます。

日本では北は北海道、南は沖縄まで幅広くさまざまなところで生息していますが、海水の塩分濃度が薄い環境を苦手としているため、河口付近や雨が降った場合の海面近くにいることはあまりありません。

実際に釣りをするならば、釣り可能な堤防や漁港が比較的釣りやすいです。初心者の方は各地域の海釣り施設へ行けば、売店やトイレも近いため釣りを手軽に楽しめるでしょう。救命胴衣の貸出もありお子様と一緒でも安心です。

ある程度釣りに慣れた方は船で沖釣りもおすすめです。船長がポイント近くまで案内してくれるためボウズ(釣果なし)にもなりにくく、沖合いのアジは型がよい分引きも楽しめますよ。

マアジ釣りの方法や仕掛け方法

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マアジの釣り方はいくつかありますが、「マアジを釣ってみたい!」という初心者の方に特におすすめな方法がサビキ仕掛けの釣りです。サビキ仕掛けとは、小さなエサに似せた疑似針が3~7本ほど連なった仕掛けのことをいいます。

サビキ仕掛けの上(もしくは下)に寄せエサのアミ(ごく小さなエビ)を入れるカゴを組み合わせて使用し、海の中に入れて上下に動かすことで水中で寄せエサが散り、マアジなどの魚が食いついてきます。一度に何匹もヒットする場合もあるため、初心者でも十分に楽しむことができます。

サビキ釣りに必要な道具

使用する竿は2~3号を選びましょう。陸からの釣りであれば2~3mのもの、沖からの釣りであれば3~5mの長めの竿がベストです。リールは2000~3000番のスピニングリールというものを使用するとよいでしょう。

仕掛け針の大きさは、豆アジ狙いなら2~4号、30cm前後のものを狙うなら6~8号がおすすめです。

オモリの重さは4~6号がよいでしょう。カゴの底にオモリが付いたものも売られているため、持ち物をできるだけ控えたい方はそちらもおすすめです。波が高い場合はやや重いオモリにしておくと糸がたゆみにくくなります。

安価な釣り道具も多く売られているため、初心者の方はまずは安いものから使い始めるのをおすすめします。最近では100円ショップでも釣り道具が販売されており、竿やリールが一体化されているものもあります。

マアジの味や調理法

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アジの中でも最もポピュラーなマアジはスーパーでもよく見かけますが、程よい脂のりとクセのない味わいが特徴のおいしい魚です。あまりの味のよさに「アジ」と呼ばれるようになったのも頷けるほど。

煮つけや塩焼き、アジフライやムニエルなど、どんな調理法でもおいしく、新鮮なアジであれば刺身やなめろうにしても絶品です。和・洋・中問わず幅広い料理に合う万能なマアジですが、今回はあらゆる調理法の中から特におすすめのレシピ3つをご紹介します。

おすすめレシピ①なめろう

新鮮なマアジが釣れたらぜひ生で食べたいですが、刺身に並んで人気のある漁師めし「なめろう」も忘れてはいけません。なめろうとは新鮮な生のアジの身と味噌、長ねぎなどの薬味と刻んで和えた千葉の房総で生まれた漁師料理です。

【材料】

  • マアジ・・・2尾分
  • 味噌・・・大さじ1
  • 醤油・・・小さじ1
  • 長ねぎ・・・5~6cmくらい
  • しょうが・・・適量
  • 大葉・・・お好みで

【作り方】

①3枚おろしたマアジをぶつ切りにする

②刻んだ長ねぎ・しょうがを加えて包丁で叩く

③味噌・醤油を加えて包丁で粘りが出てくるまで叩き、なじんだら完成

そのまま食べてももちろんおいしいですが、ごはんの上になめろうを乗せ出汁をかけたお茶漬けや、なめろうをハンバーグのようにまとめてフライパンでこんがり焼いた「さんが焼き」のようにアレンジをしても楽しめます。

おすすめレシピ②アジフライ

老若男女に人気なアジフライは新鮮なマアジで作るとさらにおいしさが分かります。自宅で作る場合は背開きよりも3枚におろした方が簡単で食べやすいです。

【材料】

  • マアジ・・・2尾分
  • 塩、こしょう・・・適量
  • 薄力粉・・・大さじ4
  • 卵・・・1個
  • 水・・・30cc
  • パン粉・・・適量
  • 揚げ油・・・適量

【作り方】

①3枚おろしたマアジに塩・こしょうを振り下味を付ける(水気が出たら拭いておきましょう)

②ボウルに薄力粉、卵、水を入れダマがなくなるまで混ぜる

③マアジに②をつけてパン粉をまぶし、170~180℃の油で2~3分揚げる

ソースや醤油、タルタルソースなどに付けてほおばると思わず笑みがこぼれてしまいます。通な方は塩で食べるのもおすすめです。

おすすめレシピ③南蛮漬け

「たくさん釣れたけどこんなに食べきれないよ……」という方に特におすすめしたいのが南蛮漬けです。この料理のよい点は何と言っても保存が効くところ。マアジを揚げて漬け汁に漬けておくだけなので調理も簡単です。

【材料】

  • マアジ・・・4尾分
  • 塩、こしょう・・・適量
  • 玉ねぎ・・・1/2個
  • にんじん・・・1/4個
  • ピーマン・・・1個
  • 片栗粉・・・適量
  • 揚げ油・・・適量

【調味液】

  • お酢・・・150cc
  • 醤油・・・大さじ3
  • 砂糖・・・大さじ6
  • 水・・・大さじ4
  • 鷹の爪(小口切り)・・・適量

【作り方】

①保存容器に調味液の材料をすべて入れ混ぜ合わせる

②玉ねぎは薄切りに、にんじんとピーマンは千切りにして①の中に入れて混ぜる

③3枚おろしたマアジを1口サイズに切り、塩・こしょうを振り下味を付ける

④③に片栗粉を付け、170~180℃の油で2~3分揚げる

⑤揚がったら熱いうちに調味液に入れ、軽く混ぜて漬け込む

すぐ食べる場合は30分ほど浸かったら食べ頃です。豆アジが釣れた場合は、内臓だけ取って丸揚げにすると頭も骨も丸ごと食べられますよ。保存は冷蔵で1週間まで可能です。

まとめ

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釣って楽しく食べておいしいマアジは釣り人にも人気の魚です。仕掛けの付け方も比較的簡単で使用する道具も安価なものが多いため、初心者でも挑戦しやすい釣りのひとつといえます。

今回紹介したマアジのレシピは3種類ですが、煮てよし、焼いてよし、揚げてよしでどんな調理法でもおいしく食べられます。お子様や女性でも気軽に楽しめるため、シーズンのゴールデンウィークや夏休みを利用してマアジ釣りをぜひ楽しんでみてください!

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