イワナの生態や釣り方って?渓流の女王と呼ばれるその特徴とは

自然豊かな日本には、古来から「イワナ」が生息しており、日本人にとって馴染み深い魚です。

イワナの種類によって模様は様々ですが、自然に溶け込みつつも圧倒的な存在感があり「渓流の女王」と呼ばれています。

虫や小魚を果敢に捕食し、パワフルな引きから、釣り人にも人気があります。また、食味も良く様々な調理法があり、食卓にも人気な魚です。

そして、イワナには独自の生態系や特徴があり、現在も研究が進んでいます。イワナの生態や特徴、釣り方や調理方法をご紹介します。

目次

イワナってどんな魚?生態や特徴

引用元:PhotoAC

イワナはサケ目サケ科イワナ属の魚です。地方によって呼び名が変わり、九州では「イモト・イモウオ・エノハ」、和歌山では「キリクチ」、山陰では「タンブリ」と呼ばれており、日本人の馴染み深い魚として親しまれています。

イワナは、河川上流部に生息しており、普段は岩の影や倒木に身を隠し、上流から流れてくる虫や底生生物を捕食しています。

岩に隠れる習性から「岩魚」または「岩穴魚」と明記されています。また、イワナの亜種は「アメマス」「ニッコウイワナ」「ゴギ」「ヤマトイワナ」が存在します。

この中の「ヤマトイワナ」は、個体数が減少しており、日本では現在、絶滅危惧種に指定されており、日本固有種のイワナの数が減少している事が問題視されています。

減少している原因とは?

イワナが減少している原因は、主に「生活環境の悪化」が考えられています。生活環境の悪化とは、ダムの建設や林道の開発、森林伐採で、イワナが生息する上流域の水質や地形が変化し、イワナが減少してしまいます。

そして、生活環境の悪化だけではなく、「乱獲」も問題視されています。イワナは、10月から産卵の準備を始め、11月頃に産卵します。その為、禁漁期間が設けられており、自治体によって期間は前後しますが、10月から2月末まで禁漁期間が一般的です。

しかし、その時期に釣りを行い、産卵期のイワナが捕獲される事によって、繫殖数が減少しています。禁漁期間は釣りをしない等、釣り人のモラルが問われている問題でもあります。

世界最南限のイワナは日本?

日本以外にもイワナ類の魚は生息しています。特に、北アメリカ東部の広い範囲にわたって分布しており、「カワマス」と呼ばれています。カワマスの他には「レイクトラウト」「ブルトラウト」「オショロコマ」などと呼ばれており、イワナの一種です。

冷水を好むイワナにとって、水温の低い北アメリカは、海に降る「降海型」のイワナに対して、日本のイワナは一部の地域を除いて、生まれ育った渓流で一生を過ごす「陸封型」です。降海型のイワナ類は大型に成長しますが、陸封型は35㎝前後が最大全長で、降海型と陸封型では全長が異なる事が特徴です。

イワナの生息地は?日本では釣れる?

イワナは日本各地の上流域に生息しています。北は北海道、南は山口県まで広く分布していると言われています。日本では、古くからイワナ釣りが盛んであり、今現在もルアーフィッシングや餌釣りで狙う釣り人が多い人気のターゲットです。

イワナは冷水を好む傾向があり、北海道や東北地方の寒冷地が特にイワナの魚影が濃く、渓流釣りのシーズンがスタートすると、全国から釣り人が集まる地域です。

また、イワナには、上流域から海まで下る「降海型」のエゾイワナ(別名:アメマス)という種類も存在し、エゾイワナは全長70cmから80cmまで大型化します。

雪解けが始まると、水質が悪く、イワナの食いつきが芳しくないですが、雪解けが落ち着いた5月、6月がイワナのシーズンと言われています。

イワナ釣りの方法や仕掛け方法

引用元:PhotoAC

イワナ釣りは、様々な狙い方が可能ですが、近年ではルアーフィッシングが人気です。釣り方としては、「ミノー」と「スプーン」を主に使用し、上流方向にルアーをキャストし、上流の流れとルアーを同調させながらルアーを岩陰に流し込む釣りになります。

ミノーは、沈むシンキングタイプと、浮くフローティングタイプの2種類が存在します。川幅が広く、水深が深いエリアではシンキングを使用し、水深が浅く、地形変化が激しいエリアでは根掛かりを回避してテンポよくイワナにアプローチする為にフローティングを使用します。

また、ミノーはリアルな塗装が可能であり、イワナが捕食する小魚をリアルに表現することが可能な為、ルアーを見切ったイワナに対して効果的な釣り方です。

スプーンは、太陽の光を反射させる「フラッシング」でイワナにアピールし、捕食させるルアーです。ミノーの様なリアルな塗装や本物の小魚に近い波動や見た目で捕食させるルアーではなく、イワナがスプーンのフラッシングに威嚇して反射的に捕食させる事を目的としたルアーになります。

また、イワナを狙う上で、装備も重要です。イワナの生息地は上流で、青々とした森林に流れている小川を上流に歩きながら進みます。

その為、足場が不安定な場所が多いですので、滑り難いスパイクシューズを着用するか、川に入り込んで狙う場合はウェーダーを着用する事を推奨します。

その際、落水する可能性も有りますので、ライフジャケットを着用して万全の状態で臨み、安全にイワナとの距離を縮めていきましょう。

イワナの味や調理法

イワナに限らず、魚は鮮度を保つことが重要です。釣り上げた後は、種もみ袋に入れてイワナが弱らない様に注意し、持ち帰る際にクーラーボックスに入れてイワナの温度を上げないように気を配り、持ち帰ることによって鮮度を保つ事が可能になります。

また、食味が良いのは夏場と言われており、産卵後は体力を消耗している為、著しく味が落ちると言われている為、夏場の活発なイワナの脂が乗って非常に美味しいです。イワナの旨味を活かす料理を3点、ご紹介します。

イワナの塩焼き

引用元:PhotoAC

イワナ料理の代表は「イワナの塩焼き」です。イワナの素材の味を生かし、塩を振り掛け、シンプルな味付けで味わう一品です。 

作り方は、イワナの内臓を処理し、背骨に付いている血合いを処理します。その後、水気を拭き取り、塩を振って中火で火を通し、じっくり焼き上げれば、イワナの塩焼きの完成です。

簡単に作れる上に、イワナ本来の旨味を味わえる為、お勧めの調理方法です。炭火で焼くと、炭の香りがイワナに浸透し、風味が良くなりますが、自宅で調理する際には手間が掛かるため、グリルを使用して、じっくり焼き上げても十分美味しいです。

また、フライパンでもイワナの塩焼きは可能ですが、イワナの皮がフライパンにくっ付く可能性がある為、魚焼きホイルを敷いて加熱すると、皮がくっ付く事なく、イワナの塩焼きが作れます。

イワナの唐揚げ 

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小さなお子様にもお勧めなのが「イワナの唐揚げ」です。作り方は、イワナの内臓を処理し、身を開いて水気を取り、身を全体的に片栗粉でまぶし、170℃前後の油で揚げます。

この際、身を一気に油に入れるのではなく、頭からゆっくり油に入れていくことで、身が反ることなく揚げることが可能になります。揚げた後は、キッチンペーパーで油を取り除き、塩をふれば完成です。

また、お好みでレモンをかけるのもお勧めです。必要な材料は、「片栗粉・揚げ油・塩」で調理が可能なので、塩焼き同様にお手軽な調理方法です。大型のイワナよりも、小型のイワナでじっくり揚げる事で、骨までカリカリになり、骨も美味しく頂くことができます。小さなお子様にも、のどに骨が引っかかるリスクが減り、火も通っているので食べやすい料理です。

イワナ汁

引用元:PhotoAC

家庭料理の王道として「味噌汁」がありますが、この味噌汁にイワナの身を入れる「イワナ汁」という味噌汁があります。

作り方は、下処理したイワナの身を食べ易い大きさに切り、沸かしたお湯の中に、お好みの量のネギと一緒に入れた後に味噌をお好みの量入れ、イワナとネギを煮ます。

味噌汁と同じ要領で調理する事が出来る為、簡単に作ることができます。味噌とネギの風味がイワナの身に染み、イワナ本来の味をより楽しむことができます。

また、ネギだけではなく、豆腐やキノコを入れることで、ボリューム感を上げる事もできます。キャンプ飯としても人気があり、疲労が溜まった身体の活力剤としても良い働きをします。日本人の伝統食の味噌汁にイワナは良き相棒と言えます。

まとめ

イワナは日本人にとって馴染み深い魚の1つです。上流に生息し、獰猛に餌を捕食する事から、釣りのターゲットとしても人気があり、尚且つ食味も良く、食卓でも人気の魚です。

しかし、環境の悪化や密漁で数が減っている事も忘れてはいけません。イワナが、この先の日本でも生息できる環境を守り続けていくことが重要です。その為には、最低限のルールを守り、楽しくイワナ釣りやイワナ料理を楽しみ、イワナと共存できる環境を作りあげることが大切です。

皆さんも是非、イワナ釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか。

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