カレイという魚がいることは知っているが、カレイの特徴や釣り方を知らない人は多くいると思います。
この記事では、カレイとはどんな魚なのか、生態や特徴について詳しく解説するとともに、カレイ釣りの仕掛けや釣り方についても紹介しています。
また、最後にカレイのおいしい調理方法も合わせて紹介しています。
この記事を最後まで見ることで、カレイの特徴、カレイ釣りの仕方、カレイの調理方法が分かるので、興味がある人はぜひ最後まで見ていってください。
カレイってどんな魚?生態や特徴
分類:カレイ目カレイ科
カレイとは、カレイ目カレイ科に属する魚のことを指します。
実は「カレイ」という魚の名前は存在しておらず、アカガレイやイシガレイ、ナメタガレイなどカレイ科に属する40種類以上の魚の相称が「カレイ」と一般的に呼ばれているんです。
カレイは、「底生生活」に特化した身体の作りになっており、平べったい体つきに加え、体表は黒っぽく、底の砂が保護色になり、周囲の景色に合わせて体色を変化させることができます。
同じ底生生活をする魚で「ヒラメ」がいますが、カレイとヒラメはなんだか似ていて見分けがつかないと思う人も多いのではないでしょうか。
カレイとヒラメでは目の位置が異なり、お腹を手前にしておいたときに、目が右側にあればカレイで左側にあればヒラメという簡単な見分け方があります。
左側に目があるカレイも存在する
先程、カレイは右側に目があると説明しましたが、左側に目があるカレイも存在します。
例えば「ヌマガレイ」はカレイなのに目が左側にあります。
また、ヌマガレイは生息している地域によっても目の位置が異なり、アメリカのカルフォルニア州などに生息しているものは、目が右側になるカレイと左側にあるカレイと半々に存在しています。
しかし、アラスカ周辺になると約7割が左に目を持つようになり、さらに西側の日本産のヌマガレイになると、ほぼすべての個体が左側に目を持つようになるんです。
カレイとヒラメのもう一つの見分け方は「口」
実は、カレイとヒラメを見分けるのにもう一つ方法があり、見分ける方法は「口」です。
カレイとヒラメをよく見てみると、ヒラメは口が目の下まで裂けているのが分かります。
一方で、カレイの口は小さく、おちょぼ口のような形をしています。
この口の形の違いは、カレイとヒラメの「食性」が異なることにあります。
ヒラメはエビや小魚を食べる獰猛なフィッシュイーターであるため、口が大きく、鋭い歯を持っていて、カレイは砂の中に潜む誤解などを食べているため、ヒラメと比べるとカレイの方が口や歯が小さいんです。
カレイの生息地は?日本では釣れる?
カレイの生息地は、水深100mの浅場から水深1,000mの深海まで広く分布しています。
日本でも全国的に漁獲されており、年間7,000t以上ものカレイが漁獲されています。
都道府県別では、1位に宮城県、2位に青森県、3位に北海道と東北地方から北にかけて漁獲が盛んになっていますが、ブランドカレイとして大分県の日出で獲れる「城下カレイ」が有名です。
日本でもカレイを釣ることはできます。
カレイは、冬から春にかけて産卵期を迎え、10~50mの潮通しのいい浅瀬の砂地や海藻付近で産卵を行います。
基本的には外海の沖目にカレイの数が多いので、防波堤での釣りでも沖に向かって釣りをすることがおすすめです。
また、漁港などの漁船がとおる海底は、海底が掘れて他よりも変化しているため、エサが豊富に集まるポイントになるのでカレイも自然と集まってきます。
カレイ釣りの方法や仕掛け方法
カレイ釣りの基本は「投げ釣り」で、仕掛けを投げたら「置き竿」をしてアタリを待ちます。
どの釣りでも朝マヅメと夕マヅメに魚が活発に捕食し始めるので狙い目の時間帯になりますが、カレイ釣りでも同様です。
カレイ釣りは、基本的に仕掛けを投げて腰を据えて待つ釣りにはなりますが、海底の変化を探り、誘いをかけて食わせる釣りになり、竿は1本よりも2本、2本よりも3本でつりをするのがおすすめ。
カレイ釣りの仕掛けは以下のとおりです。
- 竿は4mクラスの投げ竿
- リールは投げ竿用
- ラインは道糸ナイロン3号、力糸ナイロン3~12号
- 仕掛けは遊動テンビンまたは半遊動テンビンの25~35号
- モトス5~8号
- ハリス3~5号
- カレイバリ12~15号
遠投する場合は「遊動テンビン」、ちょい投げの場合は「半遊動テンビン」で使い分けるといいでしょう。
大型狙いや潮の早いポイントでの釣りになればオモリは重くし、ラインは太く、針を大きくしなければなりません。
カレイ釣りをしているとよく釣れてしまうのが「フグ」ですが、針を折られたりして交換する必要があるため、ハリスの接続には「チワワ」での接続がおすすめ。
カレイは潮目のできやすい「かけ上がり」に捕食するエサが豊富にあるため、付きやすくなります。
基本的には、かけ上がりに仕掛けを沈めてアタリを待つようにしましょう。
カレイの味や調理法
カレイは種類にもよりますが、「刺身」「煮付け」「フライ」「唐揚げ」「干物」などさまざまな料理に適しており、淡白でおいしい魚です。
スーパーでもよく目にするカレイですが、安くておいしい魚で地方によってはさまざまな調理法が存在し、広く親しまれている魚でもあります。
ここでは、おすすめのカレイの調理法を3つ紹介していきます。
- 煮付け
- 刺身
- 唐揚げ
どれも簡単に料理することができるので、まだカレイを調理したことがない方や、カレイを食べたことがない人もぜひ挑戦してみてください。
カレイの煮付け
カレイの煮つけで用意するものは以下のとおりです。
- カレイ
- 生姜
- みりん
- 酒
- 砂糖
- 醤油
- 水
まず初めにカレイの切り身にしっかり味がしみこむよう、表面に「×」の切り目を入れていきます。
カレイはヌメリと独特な魚の臭みがするため、約60~80度の沸騰していないお湯を全体的にかけ流し、氷水で冷やすことでヌメリや臭みを取り除くことができます。
次に生姜をスライスし、千切りにします。
フライパンまたは鍋に「みりん」「酒」「砂糖」「醤油」「水」を適量入れ、中火で熱し一煮立ちさせます。
カレイと千切りにした生姜を入れ、落し蓋をして身がふっくらとし火が通るまで弱火~中火で10分程度煮ます。
落し蓋がなければクッキングペーパーなどでも代用することができます。
また、煮付けは火加減が強すぎると焦げてしまう可能性が高いため、十分に気を付けるようにしましょう。
カレイの刺身
カレイを刺身で食べたことがない人も多いと思いますが、カレイは刺身で食べることができます。
カレイは基本的に海底で身を潜めている魚のため、非常に運動量が少なく、身があまりしまっていません。
身がしまっていないので、刺身にしたときは「ふにゃふにゃ」な食感になってしまいますが、熟成させることで旨みが増します。
熟成させる場合は、カレイが新鮮なうちにしっかりと血抜きを行い、内蔵処理をして身に血がつかないよう気を付けましょう。
キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取り、切身にして冷蔵庫で2~5日程度寝かせることでタンパク質が旨み成分に代わり、よりおいしくなります。
熟成させる期間は人それぞれの好みがあるので自分好みに合わせて熟成させましょう。
また、カレイの刺身は昆布締めもおすすめ。
カレイの刺身を昆布締めにすることで、昆布の旨みがカレイの身に染み込み、程よい粘りと弾力が生まれます。
さらに昆布締めは、昆布がカレイの身からでる水分を吸収してくれるので日持ちさせることもできます。
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